コラム

ETCコーポレートカードを取り巻く環境の変化について

2019/05/22

これまで幾度となく制度変更を繰り返しながら企業に対して経費削減の多大なサポートをしてきた法人専用ETCコーポレートカードですが、毎年、割引システムや対象期間が検討された後、基本的に年度末に継続・変更・終了などが発表されている事実をご存じでしょうか?

 

・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

 

この年度末(2019年3月31日)までに変更のあった代表的な発表は、「車載器2.0」搭載車であっても車両ナンバーによって一般有料道路の利用額に対して割引率が変更になることです。

 

・事業用(緑ナンバー) → 従来の割引率が継続

・自家用(白ナンバー) → 従来の割引率から▲10%

 

上記記載の事業用車両(緑ナンバー)の代表的な業種としては運送業や観光業などがあり日々多くの車両が高速道路を利用していることは周知の事実です。

また自家用車両(白ナンバー)は各社の営業車両や自社配達しているトラック関係などが代表的です。

その自家用車で「車載器2.0」搭載車両にも関わらず利用した利用料金が▲10%に変更されることは、あまり大きな発表が行われないまま実施されました。

関東で「車載器2.0」搭載車にもかかわらず2019年4月1日より割引率が変更となる一般有料道路は①首都圏中央連絡自動車道(以降、圏央道)②京葉道路③東京湾アクアライン④新湘南バイパスの4路線です。

特に①圏央道は2007年3月21日につくば牛久IC~阿見東IC開通以来、徐々に拡張され神奈川県・東京都・埼玉県・茨城県・千葉県を環状に結ぶ総延長300kmにものぼる関東主要の高規格幹線道路であります。

その利用料金の割引率が▲10%下がることにより企業経営にもたらす損害は計り知れません。

 

~営業車1台が圏央道を1ヶ月あたり50,000円利用した場合~

2019年3月31日まで → 15,000円割引され35,000円の請求でした。

2019年4月1日から  → 10,500円割引され39,500円の請求となります。

その差なんと4,5000円です。

 

■営業車を10台保有していたら

4,500円×10台=45,000円

45,000円×12ヶ月=540,000円

■営業車を50台保有していたら

4,500円×50台=225,000円

225,000円×12ヶ月=2,700,000円

今後は各企業ごとに自社の車両がどの高速道路・一般有料道路を利用するのか、何処のICから出入りするのか、これまで以上に考えなければ経費削減は難しくなります。

 

・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

 

そしてもう一つ、企業にとって高速道路・一般有料道路を利用するにあたり、割引にも関わることで気を付けていただきたいことが車両制限令です。

2017年4月1日より車両制限令違反に対する厳罰化が開始され既に2年が経過しました。

各地の料金所や出入口等で警察やネクスコ車限隊による取締まりが強化され『違反』に対する意識が大分高まりましたが、未だ違反企業数が増加しているのも事実です。

企業にとって車両制限令違反による取締りを受けた場合の最大のデメリットは本来ETCコーポレートを利用することにより受けられていた割引が無くなり、多額の経費負担が増えることです。

ほんの一例ですが、車両制限令で毎月100万円以上の損害が発生した企業もございます。

また昨今何かと耳にするコンプライアンス面で大きな打撃を受けた企業も存在します。

 

~2017年4月より車両制限令違反の厳罰化された主な内容~

違反点数の累積点数期間が2年間に延長

累積された違反点数の経過推移と消滅後の点数

・2017年夏:15点(初めての違反点数15点) 

・2017年冬:15点(累積30点)

・2018年春:15点(累積45点) 

・2018年冬:15点(累積60点)

仮に上記内容で車両制限令取締りを受けた場合、2019年3月31日をもって2017年度の違反点数30点は消滅し企業の累積違反は30点だけとなります。

 

車両制限令違反内容による違反点数が改定

■厳罰化前と以降の違反点数の推移

・指導警告「0」→「3点」

・処置命令A「3~15点」→「15点」

・処置命令B又はC「5~15点」→「15点」

・即時告発「15~30点」→「30点」

*即時告発とは処置命令B又はCの違反のうち重量が基準の2倍以上の場合。

 

通行許可が必要となれる特殊車両への取締り

■通行許可が必要となる特殊車両

・バン型セミトレーラ

・タンク型セミトレーラ

・幌枠型セミトレーラ

・コンテナ用セミトレーラ

・自動車運搬用セミトレーラ

・フルトレーラ

・あおり型セミトレーラ

・スタンション型セミトレーラ

・船底型セミトレーラ

*通行許可未申請および許可書不携帯で取締りを受け車両制限令違反があった場合、取締りを受けた車両の最遠軸距(最前輪から最後輪)の長さにより違反点数が変動します。

 

・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

 

このようにETCコーポレートカードに関する制度は毎年変化していきますが、弊社はメリット・デメリットを分析し企業にとって最適な提案を行うよう心掛けています。

ETCコーポレートカード導入をご検討される際にお問い合わせいただければ幸いです。