コラム

5Gサービスがもたらす未来

2020/05/19

2020年春、ついに5Gサービスがスタートしました。

 

5Gのサービスは、例えばスマートフォンの楽しみがさらに広がるといった従来の4Gの延長線上には留まらず、「超高速」「多数同時接続」「超低遅延」といった特徴を生かすことで、あらゆる産業に多大なる影響を与えるといわれています。

車の自動運転や医療分野における遠隔手術といった、これまで不可能とされてきたことを実現する可能性のある、革新的な技術なのです。

 

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移動通信の歴史

日本における移動通信システムの登場は、1979年の「1G」にさかのぼります。

当時は大型の端末で、利用できるのは音声通話のみというシンプルなものでした。

 

1993年に登場した「2G」では、データをデジタル化して無線に乗せて送ることが可能となり、音声通話に加えてメールのやり取りもできるようになりました。

2001年に「3G」、2010年には「4G」へと進化するにつれて高速大容量化も進み、写真付きメールや動画のようなデータ容量の大きいコンテンツのやりとりも可能となりました。

 

2008年7月に「iPhone」が発売されるとモバイル端末の進化は加速度的に進み、ネットサーフィンや動画配信サービスなどが手軽に楽しめるようになりました。

 

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5Gの特徴

5Gの特徴は「高速・大容量」、「同時多数接続」、「低遅延」の3点です。

4Gの最大通信速度は1Gbpsですが、5Gでは20倍の20Gbpsとなり、これは2時間程度の動画を数秒でダウンロードできる速度となります。

同時多数接続の台数は、1k㎡あたりの端末数が現状の10万台から100万台になるといわれております。

これまでは実現が難しかった工場内で多数のデバイスを使用したIoT事業が、今後は可能となります。

最後に低遅延については、伝送遅延を現在の10ms(ミリ秒)から1msに改善することを目標としており、これにより車対車通信や機械の遠隔操作などへの利用が期待されています。

 

5Gの特徴はそれぞれ複数の技術によって実現されていくもので、用途に合わせてチューニングされていきます。

5Gの登場により、単にスマホの通信がより高速・大容量になり快適になるというだけではなく、「同時多数接続」や「低遅延」という特徴により、あらゆるモノが相互に遅延なく通信できるようになることで、自動化や自律化を可能にし、産業におけるデジタルトランスフォーメーション化を促進させることでしょう。

 

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5Gが社会にもたらすこと

・エンターテイメント

4GによりYouTubeなどの動画がスマホなどで手軽に閲覧できるようになりましたが、5Gではさらに4K・3Dなど大容量高画質なデータも配信することが可能となり、新たな視聴体験が創造されていくことでしょう。

昨年のラグビーワールドカップにおいて、5Gプレサービスによるマルチアングル視聴の提供実験がおこなわれました。

様々なアングルからの高画質の映像や解説を同時に流すなど、これまでの観戦体験を大きく変えるものでした。

 

・遠隔医療

人口減少に伴う地方の医師不足の解決策として5Gを活用した遠隔医療サービスが検討されています。

遠隔医療には、遠隔診察、遠隔手術支援、遠隔手術などがあります。

離れた場所にいる医師と患者を5Gでつなぎ、オンラインでの問診や電子カルテの共有が可能になります。

高精細な画像や動画を低遅延で届けることにより、医者と患者が現実に対面しているのと変わらない医療サービスの提供も可能となってきます。

またAIによる支援を活用することで、病巣の見過しを回避することも可能となることでしょう。

 

・自動運転

自動運転についても5Gの技術が期待される分野です。

自動運転では、車に搭載されたセンサーが周囲の状況を検知し、その情報をAIが解析してアクセルやブレーキなどの制御を自動でおこないます。

さらに安全性を高めるためには、車がセンサーで検知した自分の周囲の情報以外に、高精度の地図情報が必要だといわれています。

人間が運転していれば、情報が多少間違っていてもドライバーの判断で適切に対応できますが、自動運転の場合はそうはいきません。

常に最新かつ高精度の地図情報、天候、渋滞情報、工事の情報など、様々なデータが取得できなければ自動で判断できないのです。

大容量のデータを遅延なく無線で受け取れる5Gの活用が、自動運転分野でも大いに期待されています。

 

・スマートファクトリー

製造業において5Gの活用により工場のスマート化が期待されます。

工場の各所にセンサーを設置して5Gでつなぐことで、機械の故障予測や検知、産業用ロボットの遠隔操作、製造工程におけるトレーサビリティなどに活用できると考えられています。

また工場内の機器を無線化することで、生産ラインのレイアウト変更も容易になります。

工場内の機械が人間を含めて互いに通信することで情報を共有し、製造プロセスを円滑なものにする・・そんな未来の工場の実現は、ほんのすぐそこまできているのかもしれません。

 

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わが社でも、オンライン面談、会議など情報通信の利用が更に加速しています。

5Gの技術により皆様の企業が益々発展されることを祈念しております。